圧力鍋はガスの消費量も削減、かなりの省エネ効果
圧力鍋は、蓋をキッチリ閉めて加熱することで水蒸気を閉じ込め、鍋の中の圧力を高めて沸点温度を上げる仕組み。
通常、水は100℃で沸騰しますが、1.5~2.0kg/cm2の圧力がかかった鍋の中では、沸騰温度は115℃~125℃ぐらいになります。温度が高いほど物質の分解はスムーズになるので、圧力鍋なら硬い食材も早く火を通すことができ、調理時間が短くすみます。
牛スジ肉のシチューや煮豆など、普通の鍋なら長時間煮込まなければならない料理も、その半分から4分の1程度の時間で作れます。ガスの消費量も4分の1程度ですむわけですからかなり省エネです。
圧力鍋は必要な加熱時間を予測したうえで調理するべき
ただし、圧力鍋は加熱しすぎると、煮崩れを起こしてしまうので注意が必要。途中で蓋を開けることはできませんから、あらかじめ必要な加熱時間を予測したうえで調理しないといけません。
材料の量は、水や調味料なども合わせて鍋の深さの3分の2までとして、それ以上にならないようにします。加熱すると量が増える豆類を煮るときは、煮汁も合わせて鍋の深さ3分の1までに、アクが出る料理のときは、蓋をしないで一度沸騰させてアクを取り、そこから蓋を閉めて加熱調理するか、市販のアク取りシートをあらかじめ材料に被せて蓋を閉めるといった方法もあります。
圧力鍋を使う基本的な手順は、材料を入れたら蓋でしっかり密閉し、強火にかけます。沸騰して圧力がかかり、蓋の圧力調整弁が働き始めたら、火を弱火に、必要な加圧時間で調理し、火を止め、鍋が冷えて圧力が下がるまで放置します。急ぐときは、鍋ごと水で冷やしてから蓋を開けます。
使用後は、普通の鍋同様、中性洗剤を使って洗いますが、圧力調整弁の周辺に特に汚れがこびり付きやすいので、丁寧に付帯の裏側についたパッキンも忘れずに外して洗います。

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