Kitchen LAB&BAR/キッチンが俺の研究所であり、バルである

~料理に少しのサイエンスを、キッチンにクリエイティブを、そして嫁に褒められるメシを作りたい〜

ハマグリは焼いて食べたい

clams cantonese @ hop kee

貝と言えばハマグリが好きです。

貝は栄養素の点からみると「体の一部を食べる貝」と「体の全部を食べる貝」に分けられます。前者にはホタテ貝、アワビ、赤貝など、後者にはアサリ、シジミ、ハマグリなどが挙げられますね。

一般的に言えば、体の一部を食べる貝の方がエネルギーは高く、タンパク質が多く含まれていることが多いです。それに対して体の全部を食べる、つまり内臓も食べる貝のほうが、ビタミン類が多く含まれている傾向があります。


ハマグリはタンパク質を適度に含み、エネルギーは貝類の中では低めであるうえ、鉄とともに貧血状態を改善するビタミンB1とB2が多く含んでいます。

なので、鉄欠乏性貧血になってしまっている若い女性には、ぜひおすすめしたい食材です。昔からの女の子の桃の節句によく食べられるのはこういう理由があるからでしょうね。


全体にカルシウムが少ない傾向の貝類の中で、ハマグリは例外的にカルシウムを多く含み、さらに骨を作るのに欠かせないマグネシウム、リンもバランスよく含んでいるので、骨粗鬆症が心配な中高年以降の女性にも積極的に食べるとよいでしょう。また不足すると味覚に悪影響の出る亜鉛も適量が含まれています。


タンパク質の量が特別多いわけではありませんが、グルタミン酸、グリシン、アラニンといった旨味を成分が豊富なので、上品と濃厚な旨味が味わえるうえ、これらの成分は水に溶けやすいため、汁物に使うと美味しさが一段とアップします。

ハマグリは焼いて食べたい

新鮮なハマグリは生で食べても美味しいですが、生のものはビタミンB1を分解してしまう酵素アノイリナーゼが含まれています。ビタミンB1は不足すると脚気などを引き起こします。脚気は加工食品ばかりを食べている若者に増加していると言われています。


生のハマグリを食べる機会は少ないかもしれませんが、生よりは加熱するほうが良い食材です。ただし、加熱しすぎると、身は固くなり旨味も逃げてしまうので“適度の加熱”に注意しなければなりません。