Kitchen LAB&BAR/キッチンが俺の研究所であり、バルである

~料理に少しのサイエンスを、キッチンにクリエイティブを、そして嫁に褒められるメシを作りたい〜

おっさんになって気づいた山椒の魅力、心地よい痺れを舌が求めてる

青花椒 青山椒 原形 50g アメ横 大津屋 業務用 さんしょ サンショ ハーブ ティー ポプリ 種 ホール 花山椒 カホクザンショウ 華北山椒 かしょう ホアジャオ 中国山椒 四.

山椒のピリリ感を繰り返し味わいたいと思わせる中毒性

『イチジク、ニンジン、サンショにシイタケ、ゴボウ』子供の頃のおぼつかない記憶に、こんな数え歌を歌っていたなぁ、と思い出しました。


もちろん、当時は山椒って何か全然知らんかったですけどね。鰻の蒲焼が食えるようになって、この上にかかっている緑色の粉と同じだと知ったのはずいぶん後のこと。


山椒の魅力に気づいたのは、さらに時間が経って、つい最近、30歳を超えた頃ですね。単には味に回収できひん独特な山椒の刺激。舌が痺れていること理解するには、30歳を越えたおっさんにならないとよう分からんかった。

山椒の味覚は独特。口に入れると、最初はほんのり苦くて、ピリリとした刺激が舌に残ってくれる。少量であればそれはすぐに消えてしまうんやけど、山椒の量が増えるにつれ、後戻りができないほど強烈なビリビリ感へと変化。


やがて、苦さの奥にしょっぱさのようなものが広がって、唾液腺が勢いよく反応。最終的には、味と刺激が複雑に絡み合った、よく分からないゾーンへと突入していく。このゾーンに入った感じがなんとも言えず、心地よくて、後味が爽やかに感じさせてくれる、気がしてる。(これであってるかな?)


唐辛子の刺激と違って、痺れ系の刺激は、長く続いてもさほど苦しくはない。ハバネロ爆弾を食った後のように、水が欲しくてのたうち回ることはない。痺れるなぁ、きついなぁ、と思いつつも、その状態でギリギリ耐えられてしまうところがいい。


この痺れ系メニューがブームになりつつあるなんておよそ信じられなかったが、ちょっと前にブームになった麻婆豆腐がまさに痺れ系メニューですね。まさに今「痺れの再発見&再解釈」が進んでいるのは間違いないやんか。


山椒や山椒と一緒に麻婆豆腐に入れられてる花椒は、かなりクセの強い香辛料。そのため、隠し味的に使うのはなかなか難しいようで、いま人気のメニューは、いずれもそのクセを生かす方向でプレゼンテーションがあされている。この前、紹介した瓦町子鹿の麻婆豆腐もまさにそんな感じ。



これまでちょっとしたアクセントだったものを、よりはっきりとしたアクセントに・・・


山椒の前にあった激辛ブームが辛さの限界に行き当たり、みんなが「この先はなそうだな」と思い始めたところで、山椒・花椒による「新種の辛さ」を発見し、その魅力を分かりやすくアピールした結果、再びみんなの関心を集めることに成功したんやろね。



四川風の麻婆豆腐の人気は、間違いなく痺れ系ブームの一端を担っている。そもそも麻婆豆腐自体が昔から人気の中華メニューなわけだが、花椒の存在感を強調することで、これまでとはちょっと違う麻婆豆腐として販路を拡大した。


この『ちょっと』というのが、何気に大事。なぜなら、日本の食文化は、基本的にバリエーションを歓迎する傾向があるからですね。グローバル化がなかなか進まない日本でも食文化はチャレンジャブルやし、めっちゃ寛容。肉まんから、あんまんときて、ピザまん、カレーまん、はたまたスライムマンという変化球もキャッチするのが

おなじみの料理を痺れ方向に振ってみると

香港 Knorr クノール 家楽牌 麻辣鮮露 118g

日頃慣れ親しんだ料理をちょっとばかり痺れ方向に持っていくのにめっちゃ簡単で最適な方法がある。少し前にツイッターでバズってた、クノールの『麻辣鮮露』をちょっと加えるだけでOK。


漫画家の瀧波ユカリさんが香港のスーパーマーケットで購入し、その素晴らしさをツイートしたことでバズらせていた。


オレンジ色のプラボトルの中に、どろっとした茶色のタレが入っているのだが、これが特濃&極旨の痺れダレなのである。


我が家にも香港で入手したばかりのものがありますが、これさえあれば、家中のありとあらゆるものが痺れ系に生まれ変わるわけですね。


瀧波さんは、うどんや鍋物に入れるのをオススメしていて、そのアドバイスは完全に正しいものの、痺れ系愛好家にとっては、もはや入れる先を選ばない、この前普通に米にかけて食ってしまった笑ドラッグ並みのやばいブツである。


香港で見かけたら、必ず買った方がいい。日本での販売を本気で検討したほうがいい。

スイーツにも痺れ系、せやけどマニアックなブームであって欲しい

と、なんとなく、料理方面での痺れ系が続いたが、ブームはスイーツ方面にもじわじわと広がっている。


スパイス入りのチョコレートなどは以前からあったわけだから、山椒を使った商品があってもおかしくはないけれど、まだまだ数は少ない。でも、痺れ系のブームが続けば、もうちょっと開拓されそうな気がする。


先日も、兵庫県丹波市産の山椒を使ったチョコレートが、パリで開かれた世界最大のチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」で最高評価の金賞を受賞したっていうニュースもありましたね。食べてみたいなぁ、どんな味やろ?


そもそもやけど、痺れ系メニューは、割と人を選びそうなブームですね。しかし、だからこそ、マニアックな展開を見せる可能性があるんかなぁ。


でも、そんな展開が心待ちにしてまうよね。何でもかんでもみんなイイねで共有するなんて、つまらんですよね。知る人ぞ知る的なマニアックなブームの方が心燻られるものがありますね。